2024/06/09 15:21

最近私が店番のお手伝いをしている「ハラル岡山」。

まだまだ認知度が低いのでお客さんは少ないのだけど、この間の店番はいろんな人が入れ替わり立ち代わりやって来て忙しかった。

まずは宅配のおにいさん。
「配達は夕方って指定なんだけど、開いていたから~。受け取り大丈夫ですか?」

と言って代金引換の冷凍肉を持ってきた。

えー。そんな配達が来るなんて聞いてないけど。(いつものことだが)
レジにあったおつり用のお金をかき集めてなんとか引き取り完了。

そこへなぜか多量のキャベツを引き取って来たオーナー登場。

「キャベツ貰ったー。(っていったいどこからもらったんだか)50円で売ろうか?100円でもいいよ。」っていうのでとりあえず100円の値札をつけて様子を見る。

店頭でわちゃわちゃやっていたら隣の食堂のおばさまが、気前よくキャベツを買ってくれて、さらにそれをご近所の奥様にプレゼントするものだから世間話が始まり、はじめましてのご挨拶をする。

今まではネパリのディディしか店番していなかったし、お客さんもネパリオンリーだったから、日本人は遠巻きに様子をうかがっていたっぽい。
プレゼントのキャベツが引き金になって3000円のお米を買ってくれたのはラッキーだったわ。

そして話をすればのディディが帰ってきた(店の上に住んでいる)ところへ、近所に住んでいるネパリコック妻が通りがかり、キャベツのお買い上げ。でもって「安!」って思ったのか、いったん帰ったはずが旦那を連れて再度ご来店。残ったキャベツを全部(厳密にいえばちっちゃいキャベツ一つを残して)買って帰っていった。

たくさん買ってくれたからと私がよせばいいのにじゃがいもをプレゼントしたら、それが呼び水になって「フリーポテトを私にも!」ってあとからネパリ客がわいてきて慌てたわ。
いや、ただのものだけ、もらいに来るなよって話なのだけどね。

ちなみにディディはこのネパリコック妻が嫌いらしい。私は楽しそうにおしゃべりをしているから、てっきり仲良しなのかと思っていたけど、どうもそれは商売スマイルだったみたい。
「あの人たちは田舎出身だから。」とか「教養がないから日本にいるのにネパールスタイルを通している」「店の商品を高いー。高いー。って言って全然買わない」って苦虫をかみつぶしたような顔で私に話すのでした。

さすが多民族多宗教の国ネパール。標準が人によって違うんだから上手に付き合うのも難しそうだなあ。

ほんの1時間の間に他にも隣の事務所の気難しいおばさまや暇をもてあまして1日中うろうろしている近所のおじいちゃんたちなどが、入れ替わり立ち代わり寄って来てなんだかおもしろい1日だったのでした。